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88) 麻雀 ~牌の音の中で~
2009-03-01 Sun 09:00
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87) 夢の途中 からの続きです





世の中は とかく二つに分けられる




男と女




善と悪




支配者と従属者




勝ち組と負け組




境界線が見えなくても




境界線を引きたがる




国もマスコミも観衆も聴衆も大衆も民衆も




線を引いて 遊んでる




世の中は 戦国時代のように合戦好きだ




戦争反対を謳う 世界唯一の被爆国は




線引き遊びが大好きだ











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「今から一也を貸せ」
「えっ!?」
「えっ!?」



「少し打たせてみる」











「そんなぁ・・・
 無理です あんな大っきな金額の卓 絶対無理です」
「半荘(はんちゃん)2回でいい 鴇田を休憩させたいだけや
 一也 頼む 頭下げる この通りや なっ!」

「いやぁ そう言われても・・・
 誠二さんは打たないんですか?」
「恥ずかしい話なんすけどね ルール知らないんですよ」

「じゃあ押尾さんが打てばいいんじゃ?」
「今回は近縁の者がおっての ワシは打てんのよ」

「この前のおじさんは?」
「どの おじさんや?」

「前に押尾さんの車で一緒に乗って行った・・・」
「おぉ(笑) 奴の出番は明日や
 負けていい 金の問題やないんや 鴇田にリフレッシュさせたいんや
 場つなぎでえぇから なっ この通り
 そや ギャラも払う
 なっ 頼むわ 一也 頼むっ」

誠二さんの顔を見るが 目を合わせてくれない・・・

麻雀はこの世で一番好きかも知れない

本当に面白いゲームだ


と 思っているように ゲームとしてなら面白いが
箱(はこ=25000点の持ち点がゼロになること)で16万!
めちゃくちゃ額のでかいレート ゲームの域をはるかに超えている

手が震えて牌を落とすに決まってる!

無理だ無理だ無理だ無理だ!

嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!

無理だ!!

立直麻雀(リーチマージャン)専門なのにぃぃぃぃぃぃ
リーチなんか かけられやしない!!

なのに 





「ラス(ビリ)2回引いても免責ですね?」
「よっしゃ」

口から 




「アリアリですか?」(ありあり=クイタンあり 後付けあり)
「アリアリや」

打ちたくないのに




「特殊ルールありますか?」
「そうやなぁ・・・
 リーチ後に白を一発で掴めば それを高目ツモとしていい
 それと三元牌(白葵中)を暗槓して上がれば祝儀が5万
 役満は天井なしで複合あり(例:字一色+大三元+四暗刻単騎=4倍)」
 
打つ方向の言葉が出て




「本当に責任持てないですよ ずいぶん久しぶりですし」
「よっしゃ 細かい事は車で話す ほんなら行こっ」 

話がまとまった












隣のロッカーで服に着替えてる誠二さんの腕をグーで殴った

「痛っ!」

大袈裟なリアクション・・・

力を入れてもいないのに 痛いわけない

ひっそり笑ってる顔で分かる
知~らな~い みたいな顔を決め込んで この状況を愉しんでるのだ

「誠二さん 助け船出してくんなかったですね(怒)」
「兄貴の前です 俺は兄貴の子分ですから(笑)」

「誠二さんも一緒に行ってくれますよね?」
「うーん どうでしょうか(笑)」

「えーっ! そんな冷たい人でしたっけ
 誠二さん行かないなら 断ってきます」
「ははっ 嘘ですよ 行きますよ(笑)」

押尾の前では決して見せないニタニタ顔を浮かべ
一緒に行ってくれると応えてくれた

既にドキドキしてる心臓を
誠二さんに持っててもらいたかった

誠二さんと一緒じゃなきゃ

俺 泣く






























黒塗りのベンツは まるで霊柩車のよう

助手席に乗るよう言われ 霊柩車に乗り込む

「よっしゃ 行くぞっ」

誠二さんの運転する霊柩車が歌舞伎町を出発した

後部座席で号令をかけた押尾が 一番気合が入ってる

実感が湧いて来て ドキドキが大きくなる










「一也っ ひとつだけ言っとくぞ」


出た!

この展開読めてた

やっぱり 何かしら条件を出されるんだ








「はい 何でしょう?」


後部座席から身を前に乗り出し

耳元で小さな声で囁いた






「負けろよ」












押尾が囁いた言葉は 俺の緊張を取り除く仕掛けがあった

誠二さんも運転をしながら 小さな声でこう言った

「兄貴の言う事は絶対です」

















 

































赤坂のマンション

時計の針は深夜の3時を回っている

ソファーに座り出番を待つ



部屋の中では御付の面々が何することなく座ってる



音の出てないテレビ画面には 白黒の仁侠映画のビデオが映し出されてる
鶴田浩二 昭和の大俳優だけは分かる



誠二さんは知り合いがたくさんいるようで
キッチンにあるテーブルに座り 数人と小声で談話してる





奥の部屋からロンと聞こえ ハッとする

(ロン=出上がりを宣言する発声 当り牌を捨てた者が点棒を支払う)


麻雀卓では 一番言われたくない言葉だ







押尾が冷蔵庫から滋養強壮ドリンクを持ってきてくれた

「まだ眠くないだろうが 飲んどけ」
「いただきます」

「緊張してるか?」
「それはもう」

「心配するな 負けてこい」
「はい」

「今 南3局やから もうすぐや
 イケイケのブンブン丸で行け」
「はい(笑)」

(※ブンブン=相手の上がり牌を気にせずブンブン振りまくるの意)













いよいよだ











半荘(はんちゃん)が終了した











御付たちがドリンクやおしぼりを部屋に運び 忙しく灰皿を交換する 










鴇田がソファーにドスンと座った








「鴇田 服(ぷく)や」(服=しばし休憩の意 一服)
「今のでやっとこ2着でしたわ」

「この兄(あん)ちゃんが 半荘2回のヘルプや」
「ありがてぇ 兄ちゃん頑張ってな」
「はい 頑張ります(汗)」













高レートの卓で大博打










座った席の椅子の高さを調節し










点棒を確認する









赤色のチップ(1枚が1万円)が箱にたんまり入っている









対面(といめん)に黒縁眼鏡の太ったおっさん

下家(しもちゃ=自分の右に座る者)に狐目の痩せた怪しい30代の男

上家(かみちゃ=自分の左に座る者)に・・・!!







見た顔の女性


化粧はしてないが この顔は!!











テレビで見る演歌歌手の園子(仮名)だっ!!











まさか あの有名な演歌歌手がここに居るとは










まさか この演歌歌手と卓を囲むとは


 






緊張でドキドキしてた心臓は


予想外の出来事で


バクバクだ


























仮東(かりとん)の指で 起家(ちーちゃ)を決めるサイコロが振られる

(仮東=東→南→西→北の順番で親が回るのだが 最初の親をサイコロを2回振って選ぶ
 そのサイコロを最初に振るのは仮東の席に座る者)

(起家=最初の親 ※親は順番に2度巡ってくる 親だと上がり点は1.5倍で計算される)










一度目のサイコロで二度目のサイコロを振る者が決まる








上家が二度目のサイコロを振る











出た目は9
















東一局 南家スタート

















牌は並べられた















麻雀は 自分の手元に常にある13枚とプラス1枚の計14枚で組み合わせを作り
上がりを競い点数を稼ぐゲームだ

常に手元にある13枚と 残り1枚が組み合わさり カタチができれば上がりとなる



あと1枚でカタチが仕上がる状態を聴牌(てんぱい)と言う

※日常でも使用する言葉のテンパるとはここから来ている
 あと1枚で上がりに漕ぎ着けるので焦るという意味で使用される


聴牌すれば立直(リーチ)と宣言出来る
宣言して上がれれば勝ち点は増えるが 3人に警戒されて上がりにくくなる
この辺が勝敗を大きく左右するので判断を誤りたくは無い

押尾が言ったブンブン丸とは
人がリーチを宣言しても 気にせずに自分の上がりを優先しろという意味だ


ゲームの進行は 誰かが上がるか 場にある牌がなくなってしまうまでの間
4人で決められた順番に1枚引いて1枚捨てるを繰り返す


仕上がる最後の一枚を 自分で引いて上がる事をツモ上がりと言い
自分以外の3人が捨てた牌で上がる時にはロン上がりと言う


早くカタチを仕上げた者がその1回(局)の勝者となり
親が上がれば連続して親を続け 子が上がれば親は次に移る





麻雀は実に面白い
覚えていくと ゲーム内容の完成度の高さと奥の深さに驚かされる

世にあるゲームで 唯一飽きが来ない遊びだ

4人揃わなければ 出来ないということもいい(3人打ちもあるが内容が乏しくなる)











 








親が場に不要な牌を1枚捨てたのを確認して

13枚並ぶ手牌を整理しながら14枚目を持ってくる

要らない字牌を捨て 更に手牌を整理する

二度目のツモ(=牌を引く)でようやく手配を整理できたが

残りの3人は理牌(リーパイ)しない

(※理牌=自分の見やすいように種類順 数字順に並べ整理すること)

3人が相当慣れていることが分かる

整理してしまうと不要な牌を捨てる時に抜く場所で
こちらの手を読まれるからだ

トランプの大富豪で配られたカードを整理しないでPLAYするようなものだ

しかも麻雀は 数字だけじゃない









遊びではない 大本番だ

綺麗に理牌し過ぎた事に後悔しながら7順目 一向聴(イーシャンテン)

(一向聴=あと一枚で聴牌の意   ※一向聴 → 聴牌 → 上がり)

9順目 聴牌

リーチには行かない 様子を伺う意味もあるが

先ずは一度上がりたい

待ちは六・九索(ローキュウソウ) ※6と9のソウズ(竹柄の数字)







「ロン」







タンピンドラ2 満貫(マンガン8千点)   (※タンヤオ ピンフ ドラ×2)

下家の捨てた6索で上がる事が出来た

一度 上がった事で余裕が出来る
持ち点の25000点に8000点が加わり 持ち点は33000点




東二局 親




親が上がると点数が1.5倍になる(逆に子にツモ上がりされた時は50%も支払わなければならない)
その為 親は連続して上がる事に注力する

ここでも上がりに行きたいが 配牌が悪い

理牌で手を読まれぬよう
ほどほどに崩すが 5順目で 対面にリーチをかけられた

早いリーチだ 捨て牌からも予想が困難だった

まだ二向聴(リャンシャンテン=聴牌まであと二枚)

絶対に振れない

既に切ってある安全な白を捨て 難を逃れる

・・・が


7順目  一向聴


筋牌を落とし 聴牌を祈る




10順目 聴牌

五萬を切れば 聴牌となり 上がりを待てる




が 五萬が切れない 対面に当られる可能性がある




ブンブン行け と押尾が言っていた




冷静さを欠く俺に そんな度胸はない




ここは手堅く 手を崩し安全そうな牌を落とす








「ロン」




「!」



やられた 対面ではなく 黙(だま)で張ってた上家の演歌歌手に振ってしまった

(※黙=リーチと宣言しないで上がりを待っていた)


3900点と赤ドラに対しチップを1枚を上家にとられ 

持ち点は29100点





ブンブン行かなくとも 振り込んでしまった



ならば ブンブン 行ってやる








































南4局 オーラス(最終局面)






持点 27500点

下家 15200点 

対面 25200点

上家 32100点


現在2着だが 誰でもトップを狙える

混戦だ

下家から直撃されれば ラスの可能性もある

トップを狙うにはツモ上がりの3900点以上
ロン上がりでは3900点だと届かない
上家直撃ならばトップは入れ替わる


配牌での手は

三色目のあるピンフが狙える手だが

字牌しか持ってこずに手が伸びない



「ポン」

南をポンした ダブ南(ダブナン=南場で南家の役)だ

8順目 これで二藩(リャンハン 役が2つ)



「リーチ」

来た

ラス目の下家が起死回生を狙うリーチ



やばい やばい やばい

手元にある筒子(ピンズ)が切れない

対面には萬子(マンズ)が切れない

やばい やばい やばい 安牌(あんぱい=安全な牌)がない!

場には3索(ソー)が3枚切られてる

ここはワンチャンスの1索を落とす

えいっ!















セーフ(汗)

















「ツモ」



!!

















メンピン即ツモ裏ドラ1(リーチ・一発・ツモ・ピンフ・裏ドラ1)


これで下茶は
俺から2000点とチップを2枚
親の対面から4000点とチップを2枚
上家から2000点とチップを2枚

現金に換算すると 下家はこの1回の上がりで7万6千円を得た事になる















ドッキドキの半荘が下家のツモ上がりによって終了した





俺    25500点
狐目の男 23200点
黒縁眼鏡 21200点
演歌歌手 30100点

結果は3着と僅差の2着


危なかった もう1枚ドラでもつけば3着に転落していた

点数勝負だけではなく馬(うま)がある

1着はラスの4着から10万円 2着は3着から5万円を貰う

従って 2着と3着の違いが 勝ち組と負け組に分かつのだ

百点以下は五捨六入の為
この半荘での勝負結果はこうだ
(25000点-30000点)×2千円+5万円=4万円。にチップ-3で 1万円の勝ち
※3万点を基本点にカウントするので持ち点の25000点はマイナス5000点となる



もうここで勝負を降りたい クタクタだ

心臓は人よりも図太いとは思っていたが 胃が痛み出してきた

そこにオシボリを持って誠二さんが入ってきた

「お疲れさま」
「ありがとうございます」

心細げな気持ちが顔に出てしまう

「コーラでもお持ちしましょうか」
「うん」

吸う暇の無かったタバコに火をつけ気持ちを落ち着ける

あと一回だあと一回




コーラを運んでくれた誠二さんが耳打ちした

「好調なら続行OKですよ」
「いえ 次でラストです」

悪戯な笑いを浮かべる誠二さんを睨みつけた







上家が振ったサイコロで6が出て

俺が振ったサイコロで5が出る






















二回戦
















東一局 東家















親でのスタート 






























































89) 麻雀 ~牌の音の先に~ 】 へ続く

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この記事のコメント
麻雀といえば、友達んちでやった「どんじゃら」と
小さい頃、家族でやった思い出があります。
お正月、炬燵の天盤ひっくり返して。
一人10円の賭けで(笑)
1位が総取り(40円。超可愛い!)

父が麻雀好きで、兄貴の家の雀荘?で、
メンツが足りないとオールで。

家でも出来れば・・・なんてことで、
憶えさせたかったみたいだけど、
その野望?は、

母の猛烈な反対により却下されました。

興味津々だったので、おそわっときゃよかったです。
そしたら、もっとスラスラ読めたでしょうに。


勝負の行方が、気になりますね。

首を長~~~~~~くして待ってますね。
てか、ホントにちょっとでも、首伸びると嬉しいですが。(笑)
2009-03-01 Sun 11:38 | URL | ゆぅ #SFo5/nok[ 内容変更]
(´・∀・`)ノ ツモッ♪
こんなへなちょこな私ですが麻雀少しできます。
時々ハンゲームの麻雀もします。
知らない人とするのは怖いので
「一人麻雀~変な打ち方をしても怒られません」ってゆうゲームをしてます。
森の動物3人が相手です(´・∀・`)キガラク。

役とか点の数え方とかはわかりませんが・・(ぇ

そか。
どうやら私はブンブン丸です。
相手の捨てた牌を見ても
何待ちかなんてわからないので
それなら自分優先で我が道を行く・・です(。-`ω´-)y-~~
自分があがれそうにない時は一応考えて捨てますが
恐る恐る捨てた牌に「ロン!」って言われたら
ドキッとします・・∑(´;□;`)ガァーン

でも、もしお金かかってたらブンブンは無理だな(´・ω・`;)

んで、私はなんか二個ずつになります(´・д・`)ナンデ?
だからって「ニコニコ」なんてなかなかできない・・。

こんな麻雀、ホントにクタクタでしょうね。
親でスタート・・続き気になります。

麻雀って奥深い・・。
私は差し障りなくはできるけどきっとまだ半分も知らない。
麻雀を知らない人にルールを説明するのって難しいね。
(´・∀・`)ノv-58v-58v-58v-58←カン

体に気をつけてがんばってv-218(´・∀・`)
2009-03-02 Mon 12:50 | URL | 風太 #SFo5/nok[ 内容変更]
ルール説明が簡素にして明瞭!
すごい!
なんてことではなく

読んでて臨場感に手に汗かいた~。

煙モクモクって感じの場の空気さえ
匂ってくる感じです。

一也さんはどこへ向かうんだろう…
2009-03-05 Thu 14:19 | URL | toma #mQop/nM.[ 内容変更]
ルール知らないけど
理解できてる気分を味わえてるw
2回サイを振って順番決めるの分かったけど
誰が北なのか分からない…
一也の知能指数はいくつやったっけ?
2009-03-11 Wed 21:44 | URL | たく☆ #-[ 内容変更]
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
2012-09-06 Thu 05:26 | | #[ 内容変更]
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