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83) 回転舞台
2009-02-03 Tue 10:20
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82)恋に落ちるとき からの続きです









闇に独り佇めば

スポットライトに照らされて

否が応でも舞台の出番

独り芝居と思いきや

あとからあとから演者がわんさか

通行人とも肩があい

おぅおぅおぅと喚いた先にゃぁ

あちらこちらで喧嘩の花火

右みりゃ右に

左にゃ左

主役を張りてぇ連中ばかり

どうぞ好きにやってくれ

こちとら舞台を降りてぇところ

丁度いいやと階段探し

足を下ろしてみたものの

回る回るよ回転舞台

回転舞台がぐるぐる回る

降りぬ降りれぬ回転舞台

ぐるぐるぐるぐる回りっ放し

ぐるぐる回るは回転舞台












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幕は開いた



開演だ



この回転舞台を演じるは

客と俺

そして

ツヨシ










「今晩二人指名したいと言ってますが どうしましょう?」

3P!?

「泊まりですか?」
「いえ ショート(2時間)です」

「何時ですか?」
「23時です」

23時に出れるのは・・・

俺と

ツヨシだけだ

「好みのタイプとかって・・・」
「若けりゃいいって」

「新規ですか?」
「いえ 松尾さんです」

「松尾? 誰が付いたかって分かります」

パラパラと指名ノートを捲り

「ユタカ君とマサヒロ君ですね」
「今回が3回目ですね」

「いえ2回目になります ユタカ君とマサヒロ君は同時です」
「!!」

二人同時指名って・・・


複数指名の料金設定を1.5倍と決めてあったのは
料金を高くして選択の可能性を低くしたつもりだったが
松尾という客には通用しなかったらしい

まさか俺自身がHITするとは
フリーでやってた俺には盲点だった

ユタカとマサヒロがこなしているのに
俺がこなさないわけにはいかないだろう

NOと言えば 誠二さんは受け入れてくれる
だから余計にNOを言えない

「俺とツヨシですね
 ツヨシがOKだったら GOですね」












俺の部屋でトモヤとツヨシが待機している

携帯の呼び出し音が恨めしい

何の悪戯で
こんな交渉を俺が・・・

「もしもし ツヨシ」
「来たぁ 出番!?」

指名が入ったと喜んでるツヨシの声
ただの指名じゃないと伝えることに躊躇してしまう

「出番かどうか ツヨシ決めて欲しいんだけど・・・」
「ん?」

一呼吸して続けた

「23時からショートなんだけど 2人同時希望」
「・・・って事は3P?」

「だね」
「そっか もう1人は? トモヤ君?」

「トモヤは22時からロング(泊り)入ってる」
「じゃあ 誰?」












「・・・俺・・・」













































「そっか・・・ 一也さんはいいの?」

































「・・・ツヨシがOKなら」


















































「僕はOKだよ」








































非常階段から下を覗いた
イルミネーションは誰のために光る








「誠二さん ツヨシOKです」
「一也 大丈夫?」


OKです

喜んで















ってか








もぉ分っかんねぇ
















とっくに括ったつもりの腹は


いとも簡単に緩んだ











時計の針は20時に近づき

一本目の指名の客のところに向かうため

事務所をあとにした



突然の台本を渡され

その役に呆気にとられ

頭をリセットする時間もなく

目の前の客をこなした



















そして2本目




















「お待たせ 行こうか」
「うん」

男の子を拾い タクシーに乗る

会話のない車内から見る 流れる景色は
これから始まる悪夢の往路

停車したタクシーのハザードランプは
悪夢の開演五分前

エレベーターが知らせる到着の音は
引き返せない 待ったなし

部屋の前に立ち
悪夢の開演を知らせるチャイムを自ら鳴らす

鍵を開ける音がガチャリと響く

その音が 頚動脈に刃を立てた

客の手でドアーが開かれる

幕は開いた

開演だ








「二人でシャワー浴びておいで」

客に促され
ツヨシと顔を見合わせ 軽く頷き
バスルームに入った

互いに服を脱ぎ
バスタブに入りシャワーを出した

石鹸を手で泡立て ツヨシに渡す

「ありがとう」
「変な感じだね」

「そだね ちょっと緊張してる」
「俺も」

軽く会話した後 無言のまま体を洗った

バスタオルを巻いたまま
客の寝るベッドに向かう

「名前は何と言うね?」
「一也です」
「ツヨシです」

「タオルをとってくれんかね」

松尾と名乗るこの客
初老というのか かなり歳をとったおじいさんだ
松尾は俺とツヨシのモノを順番に手で触って言った

「キレイだな いいカタチだ
 前回もお願いしたのだが
 ワシは交じらんから 二人で絡んでもらいたい
 二人が射精するところを見たい」

ツヨシと顔を見合わせた

ツヨシ こころなしか笑ってる








松尾は椅子に座り 観劇の準備を整えた

早く二時間を消化し
部屋を出ることだけを考え
全裸になってるツヨシを寝かせ
上に覆い被さった

ヤるか

AV男優のようにキスをする



ツヨシ・・・ 目ぇ閉じろ



喜んでるのか? この成り行きを



複雑な心境の中でも 直ぐに変化が起こった



ツヨシが反応してる



ツヨシの反応したモノが



俺のモノに伝わり反応する



射けば終わる




射かせば終わる




こんな状況ではあるが

ツヨシと裸で交わるのは久しぶりだ

曖昧な関係を 曖昧なままにしていた











間近にいる観客さえいなけりゃ・・・










緊張しているのにツヨシの反応のお陰で俺も勃った



ツヨシのモノを口に含み

俺はセルフで発射準備にかかる

ツヨシが俺を持ち上げようと

腕を引く

再度キスをせがまれ キスを交わす

唇は首筋から耳に

そのとき小さな声で静かにツヨシが囁いた

「  挿  れ  て  」

客に見えないように左手でツヨシの脇腹をつまんだ

ツヨシがこの状況を愉しんでる事が分かった

お前なぁ 本番まな板ショーやるつもりか!?

口に出したいが 観客がいる

焦れたのかツヨシが俺のを咥えに下にズレてきた

69のほうが まだましだ

ツヨシ 早く 射ってくれ





































二人の射精を愉しんだ観客は満足そうに微笑んで言った

「うん 二人とも良かったよ」

お愉しみいただけましたか?

ご満足でしたか?

そうですか

それはよかった

ご指名ありがとうございました

今後ともギャルソンを御贔屓願います

では さようなら

「ビデオに出てみらんかね?」


















































深夜1時

ホテル近くの新宿中央公園をツヨシと歩いた

「いいお客さんだったね」
「どこが!?何だよあの変態じじぃ」

「いいお客さんだよ
 絡まなくていいし 料金1.5倍っしょ」
「SEXは見世物じゃねぇっつうの
 見せるんじゃなくて するもんだ」

「僕とした」
「ツヨシ 見られて平気だったん?」

「一也さんとHできたから 嬉しかった」
「・・・」

ツヨシ

俺も嬉しかったよ

けど

人に見られながら するのは味気ない

ましてや

ツヨシが見られてるのは

俺が妬く










ユタカとマサヒロもこなした まな板ショー

知ってる顔同士で絡むのって

複雑だっただろうに

頑張ったんだなぁ

最悪のシナリオではあったが

絡む相手がツヨシで良かった

俺の相手というより

ツヨシの相手が俺で良かった

ツヨシが他の相手とだったら

妬くかもだ
















「ここ 発展場って知ってた?」
「聞いたことはあるけど よく知らない」

「今 トイレの前に二人いたのそうだよ」
「ツヨシ発展したことあんの?」

「ないよ ここ怖いし(笑)」
「広いなぁ」

深夜1時でも結構人が居る
発展場と聞くと誰もがホモに見えてしまう

高台の東屋に腰を下ろした
桜の咲く時期だと ここからの眺めはいいかもだ
近くで猫が鳴いてる

「ツヨシさっきの状況愉しんでたな」
「だね だってさ お客さんと絡まなくていいって
 分かったら ほっとして笑いそうになった」

「俺もそうだけど そういう時は顔に出しちゃ駄目だろ
  こっちもつられそうになった」
「ははっ ごめんなさい」

「ってか 挿れてとかって 聞こえたらどうすんだ」
「だって 挿れて欲しかったんだもん」

「あのなぁ」
「一也さんは? 挿れたくなかったん?」

「ん!? 俺 そりゃ・・・
 二人きりなら まだしも」
「続きやろっか」

ツヨシが俺の手を握ってきた
冷たくなってるツヨシの手を握り返した

「ツヨシ 俺のことまだ好き?」
「うん 好きだよ」

曖昧な中でも 俺が好きだってことと
俺を好きでいてくれてることは わかってた
けど その好きは 何色なんだ?

「俺もツヨシを好きだけど・・・
 俺らの稼業はボーイだろ!?」
「うん」

「今日みたいに客の前で裸で抱き合うの見られても平気なん?」
「平気じゃないけど 慣れるしかないかなぁって」













慣れとか麻痺とかで

多くの大事なモノ 失ってきた気がするけど

これからも

もっと もっと 失くしていかなきゃなんないのかな

辛いよな

生きるって






男娼の俺のプライドみたいなものの中に

客とハダカの勝負みたいなものがある

俺 対 客

それで 稼いできたし

それで 勝負をしてきた

3人で交じったことはないわけじゃない

ないわけじゃないが

しかし 見せるだけの仕事は初めてだ

まな板ショーを初めてしたこの夜

信じてたものが 揺らぎ

守っていた 何かが崩れた

絡んだ相手がまた悪い

よりにもよって

ツヨシって





俺は 


ツヨシを


大好きなんだぞ


ツヨシとのSEXは神聖な行為だ


二人だけの秘め事だ


それを 金を貰って見せるなんて




納得できていない 俺に

ツヨシがひとつの答えをくれた気がした






「・・・慣れるしかないかなぁって」
「慣れか・・・そぉだな」


俺ら男娼は 性を売るのが仕事だからな

SEXするだけが仕事じゃないしな

せんずりしてるの見せるのにも慣れてるしな

小便飲ませることにも慣れてるしな

好きな相手を 客の前で抱くのも慣れていかなきゃな


「ツヨシ 続きヤろう」
「やったぁ! ここで?」

「(笑)まさか
 部屋に戻ろう その前に飯食うか」
「うん 焼肉」


十二社(じゅうにそう)通りへ出ようと
新宿中央公園内にある熊野神社の境内に入った
神社を見ると参拝したくなる

「お参りしてくか」
「うん」

鳥居をくぐり拝殿に向かって歩いてると
ツヨシの言った通り ここにも数人の個体がいた

!!

外灯に照らされた横顔に目を疑った 

「ツヨシ そこの階段下りたところで待っててくれる?」
「知り合い?」

「多分な 確かめてくる」 
「うん わかった」



















































暗がりにはもう目が慣れてる

間違いない




















































・・・と 思いつつも

間違いであって欲しい とも思う























































拝殿の前に位置する建造物の陰に立つ男に近寄る





砂利石が敷かれてるので 俺の足音が静かな深夜の境内に響く










一歩一歩ゆっくりと近づき男の顔を確認した
















































やっぱりだっ







向こうも俺に気が付いて笑って言った
























































「裕一 久し振り」





































































































「お久しぶりです 宮里さん」
































































































84) 相関図 】 へ続く



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この記事のコメント
んんん…

慣れるしかない、か。

人間多くのやなことに慣れていくしかないっていう部分がありますよね。

それにしても…ね。

こういうことに慣れないといけないのって

せつない。つらい。せつな過ぎるね。

ああ…つづきはどうなるんだろう…
2009-02-03 Tue 23:41 | URL | toma #mQop/nM.[ 内容変更]
あらぁ~!
出会っちゃった…
切ない展開が待ってる予感…
勝手なひとりごとなので
好きな展開にしてくださいv-398
2009-02-06 Fri 23:53 | URL | たく☆ #-[ 内容変更]
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