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84) 相関図
2009-02-13 Fri 18:14
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83) 回転舞台 からの続きです



ココロの隅で 色を消せない小さな点は

野原一面を占領したい植物の種のように

春の到来を期待して密かに呼吸をしている


ほんの僅かな隙を見せたとき

その穴から風の匂いを感じ取り

種を宙へ飛ばす


たった一粒のその種には

他の植物を押さえつけ

野原を占領する力が備わってる


辺り一面に咲き乱れ 一見美しいその姿の実は

他の植物たちの日を沈め

葉毎 根毎 枯らしゆく

枯らしてもなお 栄養分を吸いあげて

赤 白 黄色 の弁に色をつける








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フリーの時の指名客

出会ったどの客とも再会を望んじゃいない

全てのメモリは銀座のゴミ箱の中



だが 例外が一件



目の前の男 宮里武

この男に

ココロもカラダも持って行かれた

未開発だった部分の開発を委ね

雄の部分を閉じ込められ

雌の部分を引き出された


連絡がつかなくなってからというもの

不安の嵐が赤の曜日から青の曜日まで続いた

頭が徐々に靠れだし 

顔を上げるのも億劫になった


電話が鳴るたびに宮里の声を探し

眠りにつくたびに宮里の顔を探した

指先が忘れないでいる

唇が忘れないでいる

俺のココロには宮里が棲み付いたまま



そう 例外なく例外はある













 
「こんな場所で会うとはね」

本当ですね

ここは発展場です

妻子があるからと控えていた男遊びを

ここで解消ですか?



「お元気でしたか?
 宮里さんから連絡くるのを ずっと待ってました」
「うん 悪かったね 色々あって」

気まずそうに笑う宮里の目尻に

指先が触れたがってる

なのに

1mmも動かせない

ココロが怖がってて動転してる
























「もしもし 裕一?」
「うん お帰りなさい 帰ってきた?」

「まだだよ(笑)」

宮里が奥さんの実家に帰って2日と経ってない

「お土産なんだけど この時期はさくらんぼないんだって」
「えーつ!!・・・って知ってたけど」

お土産なんかいらない



「こうやって 電話がかかってくるの待ってた
 奥さんにとられっ放しは癪だから」
「ははは そうか 裕一らしいな
 じゃあ お土産は何がいい?」

「早く帰ってきて Hしてください」
「もちろんさ」

「宮里さん あのね」
「うん どした?」

「もう お金要らないからね」

あなたからお金はいただけません

お金の絡まないSEXをして欲しい

あなたの前では 男娼の部分を閉じ込めたい

























「裕一はどうなの? 元気にしてた?」
「そうですね 病気にはなっていません」

失恋は病気ですか?

治せる医者はいますか?

いいえ宮里さん あなたにしか治せません

「心配してたんですよ 何かあったんじゃないかって」 
「悪ぃ」

「神谷町の事務所にも行きました」
「うん」

「奥さんにバレたんですか?」
「いや」

言葉短かな返答に
避けられてた感が拭えずに 核心を突く質問をした

「俺に飽きた?」
「いや」

「じゃあ 何で!?」
「・・・色々なことが重なってしまって
 落ち着いたら連絡しようとは思ってたんだ 本当に」

一年近くも放っておいて その言葉を信じろと?

信じられない と突き放せないのは

信じさせて欲しいから

嘘でもいいから

もっともっと

俺が喜ぶ言葉を投げてください



「でも 顔見れてホッとしたよ」

宮里の手が俺の頬を挟んだ瞬間

諦めの牢で眠ってた熱が大動脈に流れ込んできた

手は脳の制御下にあらず ココロの支配下に

1mmも動かなかった指は拳となり

宮里にしがみつくようにして抱きついた

声として 喉を通り抜けない馬鹿を

声なき声で連呼した







もう 何も言わずに消えないでよ


もう どこへも行かないでよ


お願いだから 俺を独りにしないでよ


続くなら 続くと


終わりなら 終わりと教えてよ


後生だからさぁ


鎖に繋いだまんまにして 消えないでよ



「ズルいよ・・・
        ズリぃよ・・・
               汚ねぇよ・・・」
























境内から下を除く

ガードレールに腰を掛け

俺を待ってるツヨシの姿がある

通りの反対側では タクシーが停車しハザードランプを点灯させていた


宮里とのいきなりの再会で

ダムが決壊したかのように

ココロから想いが溢れかえった

立ち位置を見失ってしまったかのように

次にとるべきアクションが分からないでいる



「連絡先教えて」



口から出なかった言葉を宮里にもらい

携帯の番号を伝えた








12月に入ったばかりの空がとても静かだった

通りの向こうのタクシーは客を降ろして再び走り出した





 



「ごめん お待たせ」
「もういいの?」

「うん ずっと音信不通だったから
 ちょっと話し込んだね ごめん」
「一也さんの元彼とか?」

「違うよ 彼氏なんかじゃない」

彼氏なんておこがましい

俺の憧れだった人

恋焦がれた人

大好きだった人

俺の客 



「フリーの時のお客さん」
「お客さんかぁ 若い人だよね」

「30歳くらいかな」
「いいお客さんだった?」

「うん そうだね いいお客だったね」

お金の絡まないカラダの繋がりは



もはや客とは呼ばない








男娼と客という相関図は成り立たず





そこにあった図式とは








恋した男   と   妻子持ちの男








元男娼    と   元お客の図が示す俺の立場は







一般的に











愛人 と ヨ バ レ ル




















宮里はバイ(バイセクシャル)だ

5年以上共に暮らす妻がいる

奥さんとのSEXは年に2回

そこに愛はないと言っていた



夫婦の間に愛がなくても

二人が別れない理由があった





子供だ


子供という強力な接着剤





その接着剤でかろうじて保てる家族のカタチ




その接着剤が家族のカタチをかろうじて保たせてる




子供の存在は


二人の間に確かに在った愛を意味していた






実を結べぬ同性愛者の俺には

とても太刀打ちできない

















神の手によるプログラムを無視し





ひたすら走る暴走列車に乗る者に








神は容赦なく仕打ちをする




























実をつけない樹木に

























水をやる役目は
















































        俺の役目

































その樹木さえも






































奪われたら







































役目は終わる












































樹木を求めるとは












































生きること

































85) 色濃い色恋 】 へ続く



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この記事のコメント
仕打ちだなんて・・・
 嬉しさと切なさ

一体、嬉しさの何倍、切なさはやってくるのでしょう?
この切なさはいつまで続くんだろうか…
嬉しさ→お惚気ルンルン~・・ってな感じには、
ならない???。。。なんてね。

というか、
先日此処を見つけてから、「今日か今日か?」って
毎日気になっていますし、期待していますからね。
だから督促でも催促でも何でもしちゃいますから。(笑)
ん~恋してるときの切なさを求めているんだろうか、私は。

・・・続きがとぉっても気になります。待っています。
2009-02-13 Fri 22:06 | URL | ゆぅ #SFo5/nok[ 内容変更]
確信にふれた?
同性愛者には 子供ができない…
愛する人の子供が産めない
切ないなぁ~v-406
2009-03-10 Tue 23:24 | URL | たく☆ #-[ 内容変更]
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