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29) 青龍昇天
2007-04-27 Fri 19:20
GBr
28) 虎の威 からの続きです





チカラを持つ者が

チカラを持たざる者に

チカラを分配するのは

真理だ


大きな翼に包まれて

雨風を凌げれば

成長しさえすれば

人は天高く舞い上がれる



天使でも 悪魔でもいい

翼をください





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「すぐそこに部屋とってあるんですよ ツインなんでベッド空いてますし
 俺は叔父貴(おじき)んとこ行ってきますんで 部屋好きに使ってください
 そこの区役所通りにシェーナ ってホテルありますから」

ホテルのキーを渡される というより持たされる
ラブホテルしか頭に浮かばなかった事が 少し恥ずかしかった






「じゃぁ 一也さん 明日もよろしくお願いします」
誠二さんはそう言って 一方的に熱い握手を交わし
ベンツの走り去った方向へと足早に歩いていく

帰ることは諦め ホテルに向かう
当然だが 一人で歩く俺には

「そこのお兄さん どうですか?」の 声ばかりが掛かり
「ご苦労様です」の声はかかることはなかった












歌舞伎町にしては綺麗なホテルだった
部屋に入ると 綺麗に整頓されている
部屋も思った以上に広い

そのままベッドにうつ伏せに倒れた俺は 目を閉じ
「明日 今井に何て言おう......」
そう考えながら いつしか眠ってしまった





目を覚ましたのは 人の気配を感じたからだ
首を反転すると 隣のベッドには誠二さんがいて 俺に微笑みかける

「すみません 起こしましたね」

時計を見る am4:00 二時間くらい眠ってしまったようだ

「誠二さん お帰りなさい 怒られませんでしたか?」
「怒られることはしょっちゅうです 叔父貴も怒るのが仕事ですし
 でも 今日の事では何一つ怒られませんでしたから心配ご無用です
 怒られたのは 全く別の件でした」

「そうですか 初日に坊主で申し訳なかったです」
「いやっいいんですよ こっちこそ色々と学ばせてもらいました
 一也先生に(笑) 何か飲みますかビールでも あっ一也さん
 飲めないんでしたね ジュースでよかったら」

そういって冷蔵庫から冷えたジュースを取り出し 渡してくれた

「一也さん シャワー 浴びちゃいましたか?」
「いえ 眠りこけてしまって まだです」

「今から サウナにでも行きませんか?」

4時をまわり もぉ明け方近いというのに これからサウナへ!?

「サウナですか そうですねっ 行きましょうか」

毒を食らわば皿までも もぉそんな気分での返答だった

区役所通りから 新宿コマまでを二人で歩いた
やはり誠二さんといると「ご苦労様です」の声が何度となくかかる
この人 顔広い 今までどんな事してたんだろう
25歳 ひとつ上と知り 謎は深まるばかりだ











人を年齢で判断してしまうのは愚考だ
年齢はその人の成長を意味しているものではなく
ただの時間消費のカウントでしかない
この事は俺自身が身を持って証明できる
そんな愚考だけは 俺一人になってもしやしないと
24のこの頃から 今 尚 頑なに守っている






ロッカーで服を脱ぎ 腕の時計を外す

「うわっ!一也さん その時計いいですね ROLEXですか
 やっぱいいですねぇ ROLEXは」
「誠二さんの時計のほうが カッコイイですよ どこのですか?」

「これ 押尾の兄貴にもらったんです 仕事うまくやった時に貰った褒美です」
「どこの時計ですか ギンギラギンで何て書いてあるか読めないですね」

「ピアジェとか何とかいうヤツらしいです
 ROLEXのほうがカッコイイですよ 交換しますか?なんて」

時計をお互い褒めあう他愛もない会話をしながら
時計をロッカーにしまい タオルを持ち 誠二さんの後ろを付いていく


「!」


「!!」









ヤクザの片鱗を伺わせる絵が背中一面に描いてあった!




龍が大きな背中を 足首から天に向かって昇っているっ!!

五本の指に龍玉を持ち こちらを睨みつけ昇天する龍だっ!!







誠二さん 




    誠二さん 何求めてるんっすか?




        押尾の兄貴や組長だと それ貰えるんっすか?











            俺が それをっ 与えることできますか?









「ここは しょっちゅう来るんですよ 墨入れてると どこも入れて貰えないんで
 ここは土地柄 何も言われないですからねっ 俺達にはありがたいサウナです」
湯船に浸かって タオルで顔を拭きながら 誠二さんが漏らす


見事な龍だった
雄々しく  猛々しく    凛々しく        哀しく

天に昇ろうとする龍が 背中に閉じ込められているかにも見えた







人間の皮膚に模様はない
太古の昔から人間は獣を怖れてきた生き物である
その怖れる獣には 色があり模様がある
人間が皮膚に色を刺すようになったのは
恐怖に打ち勝つ為?
それとも
自分が怖れたように 相手を怖れさせる為?
いずれにしても根底には恐怖心がある

現在 刺青に関しては都営のプールやジムなどでもうるさくなった
サロンパスやガムテープで隠すよう命ぜられたりもする

刺青がNGな理由は「周囲に恐怖感を与えるから」だと聞いた事がある
俺自身も 最も相応しい理由だと思う

今のファッション色の濃い横文字TATOOならまだしも
この和彫りの龍では 小学生ならば泣いてしまう





俺は こんな話を母親から聞かされたことがある
まだ小学生にもあがってない幼児期の頃
親父の肩を 落ちないねぇ落ちないねぇと 何度も雑巾で擦っていたと

それに当時の銭湯には ギャラリーのように絵持ちがいたものだった
そんな環境に育った俺は 刺青に対して何の偏見も持ち合わせてはいない
むしろ好きだと言っていい
かといって俺の背中に絵が描いてあるわけではないが

親父の話はトオルにもケンジにも
もちろん組関係者の誠二さんにも誰にもしなかった

これも15の時のゴールデンルールに則った判断からだ















[お前の父~ちゃ~ん ヤ~ク~ザ~]










[お前の父ちゃん 暴~力~団]



 

























30) チビと盆 】 へ続く


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この記事のコメント
確かに
G@TENさん、こんにちは。

確かに、何年生きてきたかじゃなく
どうやって生きてきたかですよね。

あんなに前向きだった20代にくらべ、今の俺の情けない事。

生きてきた事じゃなく、やってきた事で自分が魅せれるように…。

ヤった話を書いて見せるのは得意なんだけどなぁ(笑)
2006-09-28 Thu 16:57 | URL | 一志 #1wIl0x2Y[ 内容変更]
時間あります
一志さん

ども、G@TENです。

いつもありがとうございます。
励まされてます。

>生きてきた事じゃなく、やってきた事で自分が魅せれるように…。

本当ですね、そう思います。

明日からだって、それができます。

そんな風に卑下しないでも
大丈夫っすよっ!

土ン中入るまでにはまだ時間はたっぷり
ありますからっ


頑張らないように頑張っていくっすよ!!

G@TEN

2006-09-29 Fri 02:51 | URL | G@TEN #qNXjQhIg[ 内容変更]
ご無沙汰です。
G@TENさんは強いなあ。
そしてとても優しく柔らかい。
たくさんの経験と知識があって今のG@TENさんがおられるのですね。

翼。
今の俺には力強い角と大地を蹴る蹄が欲しいかな。
歳を取るほど角も蹄も翼も失っていく気がします。
まだ失うほど消費していないのにね。
「毒を食らわば皿まで」俺の好きな言葉。
角を失っても蹄を失ってもそして翼を失っても
徹底的に足掻いてみますかね。(笑)
自分は自分らしく。
自分の生き方で。

G@TENさん。いつも励みになっております。
ありがとうございます。
2007-04-28 Sat 19:08 | URL | 緋槻俊之 #CiVn8f0M[ 内容変更]
To.俊之さん
俊之さん こちらこそです。

夜明けが すっかり早くなってきました

夏が来ると 夏の日差しを感じるだけで
元気が湧いてきます

元気が沸くと 翼を貰ったように
アクティブになってしまいます

俺には 一年中夏の土地が合ってるように思います
南の国に住みたい 最近です

彷徨ってばかりいると
時々 フッ・・・ と
考えますね

妄想は尽きませんw



G@TEN
2007-05-01 Tue 05:58 | URL | G@TEN #qNXjQhIg[ 内容変更]
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