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38) 開かずの襖
2007-05-02 Wed 13:36
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37) 伝言ビジネスのきっかけ からの続きです





氷に閉ざされた 小さな炎

燃えることも 消すことも

ままならない 小さな炎


いつか消えてしまえばいいと

願えば願うほど 存在は大きくなっていき

体が氷に傷つけられる

どんな痛み止めも 効きはしない

手に負えない炎に 飼い慣らされていく





↓栄養くださいm(__)m
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いつからか 気付いた時にはその人は居た

その人を認識したのがいつなのか 遠い昔の記憶を辿る

多分 一番遠い記憶はこれだ これ以上昔の記憶には辿り着けない

浮かびあがった映像 

それは 


その人が蹴られてるシーン

そして


野犬のような目つきで 蹴ってる相手を睨み付けてるシーン
























その人は いつの間にか 

     本当に いつの間にか

         空気のように家の中にいた


学校から戻っても その人は俺に構ってなどくれない
いつも襖を閉め切られているので
聞こえてくる洋楽や 電話してる話声だけで
居るのか 居ないのかを判断していた

母親にべったりで 片時も離れたくなかった子供の俺は
事実上の 家での独りが淋しくて
初めのうちは我慢するものの
長くは持たずに 襖の向こうのその人に
母親のところへ 連れて行って欲しいとお願いする

母親のいる場所は 分かっている ぶぅバァバァのところ
ぶぅバァバァのところで 花をくってる(花札に興じてる)
母は毎日のように盆(賭博場)に行っていた

自転車にもまだ乗れなかった小さな俺は
その人の単車を頼りにした
構ってもくれない 口もきいてくれない 顔さえあわせてくれない

その人のいる 冷えた家にいるよりも
母親の暖かい膝上に行きたかった

俺は母親の所まで連れて行ってくれとせがむが
その人は断固として 俺を単車に乗せて連れて行ってくれようとはしない

泣きじゃくってみても どうやっても 返事すら返ってこない
襖を蹴る 何かを壊す 自分に興味を向けようとしても
その努力は 虚しくも ことごとく掻き消され
ノイズにも満たない俺の声は やがて枯れ尽きる

そうこうしてると 夕刻になりチンピラヤクザが帰ってくる
俺は泣きながら チンピラヤクザに抱きつき
その人が願いを聞き入れてくれなかった事 意地悪をされたこと
あることないことの報告をした

そして

チンピラヤクザの手で

開かずの襖が開けられる










浮かびあがった映像

それは その人が蹴られてるシーン

そして 野犬のような目つきで 蹴っている相手を睨み付けてるシーン





蹴っているのは・・・            

            チンピラヤクザのろくでなし




俺の父親    






蹴られているのは・・・
           
   

           黒のVネックのセーターを着ている



俺の兄









兄と楽しく遊んだ記憶は 頭の中の引き出しのどこを探しても見つからない
母親の連れ子で 俺の父親と再婚した時 兄の歳は既に11歳
一回り歳の離れた 異父兄弟

俺が父親に告げ口した事で 父親は兄を蹴ったぐっていた

その辺りの記憶は どれもこれも似たような映像ばかりが浮かんでくる
苦い思い出だ いや思い出なんて言葉は当てはまらない 不相応過ぎる

思い出などという代物ではない 思い出ならば美化できる
過ぎ去った過去なら風化する

だがこの古い記憶は 思い出などという言葉では
到底納まりきれないし 片付けられない

ましてや風化や美化など どうひっくり返っても出来やしない

チンピラヤクザの父親を利用して
子供だった俺の要求を 兄に呑ませていたのだ

それらの酷い仕打ちをしたことが 俺の心の 手の届かない場所
深く 深く とても深いところで 今でも息遣いが聴こえている 

非情でズルく 残酷で身勝手な子供の俺がとった仕打ち

色褪せた写真の中に 生まれて間もない頃のベビー服に包まれた俺を
家の前で 抱っこして頬寄せてくれている兄の写真がある

俺の誕生を嬉しく思ってくれていたに違いない

その5~6年後 俺が酷い仕打ちをしたのだ




未だ 兄に子供の頃の仕打ち 過ちを謝れずにいる
心が痛むっ
苦しいっ

風化する事を願って そこにある過去に 気付かぬ振りをしてきたが
風化する翳りも見せず 当然の報いとして 心に静かに潜んでいる 

5~6歳の記憶を 今 俺が鮮明な映像を残しているのだから
当時17、8の兄が覚えていない筈はない

兄とは現在も 頻度は少ないが交流がある
その兄が 当時からこれまで 一度も俺を責めたことなどない
久しぶりに兄の家を訪ねても 優しく大人として男として接してくれている

兄が一度も 俺を責めたことのないことが
今も良心の咎めというカタチに化し 
氷を削る鋸の刃のようなもので 両断され 血しぶきをあげている

兄の青春時代は 悲惨だったに違いない
母親と二人でようやく慣れた生活の中に
後から来たチンピラヤクザに可愛がられる事なく
愛を乞えず 毎日のように 継父に怯えていたに違いない
そう思うと 胸が苦しく切なくなる
自分で臓器を掻き毟りたくなる

母親一人しか味方のいない兄は高校を卒業することなく
早々に家を出て行った

俺と父親が追い出したに等しい












伝言で知り合ったこの男は





            その兄の面影を持っていた




















39) 兄の温度 】 へ続く


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この記事のコメント
ベスト10入り
おめでとうございます!!
ブログを読んだら「ポチ」を地道にやっていたから、
ホント10位に入っていた時は嬉しかったです!!!

で、「開かずの襖」のコメントですが・・・。
読みながら、いろいろ考えました。
いろんなこと浮かんできました。
同じ経験はなくても、
>そう思うと 胸が苦しく切なくなる
>自分で臓器を掻き毟りたくなる
こういう感じ、言い訳の出来ない、でも自分のしたこと、
そういうことがぶわーーーーっと・・・です。

でも一番は純粋にストーリーを楽しんでますよぉ。

それから、男の人がチョイスする男って、
惚れ惚れしますね。
こちらも楽しみました(笑)

G@TENさまへ
2006-10-06 Fri 21:34 | URL | バシ #-[ 内容変更]
To.バシさん
ポチッ ありがとうございます。

ここ辛いけど 書いたら 少し冷静になりました

客観視できました

年内に兄に会いに行こうと思います。

引き出してくれたバシさんやその他の方に感謝です

G@TEN


2006-10-07 Sat 09:54 | URL | G@TEN #qNXjQhIg[ 内容変更]
ぜひ
>年内に兄に会いに行こうと思います。

ぜひぜひ、会って顔見て話して下さい!!
2006-10-08 Sun 09:04 | URL | バシ #-[ 内容変更]
To.バシさん
会いに行ったら
ここでお知らせしますne
バシさん 後押し
ありがとうです!!

G@TEN
2006-10-09 Mon 08:52 | URL | G@TEN #qNXjQhIg[ 内容変更]
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