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11) Platonic......
2007-04-20 Fri 14:25
GBr
10) 咬めない牙 からの続きです





選択した道が どれだけ正しいとしても

それが平坦な道とは限らない


泥沼に足を入れる道を選ぶ者が

泥沼に住めるチカラを身につけていくのだ


平坦な道ばかりならば

時折 自分で転げてみるのもいいだろう


休息の場所が戦場だとしても

寝床が岩石だとしても

それが 必ずチカラとして能力として

身についていく


だから今日も








俺はここにイる






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俺は ゲイなのではないかと 薄々感じ 意識し始めたのは
中学生の時の濃厚な思春期

周囲がどんどん女子に興味を持ち始めていくなか
一向に湧いてこない女子への性欲

大多数である普通というカテゴリーに自分も属すため
周囲に合わせ 皆に追いつく為に努力した

・・・こんなもんなんだろう と自身を誤魔化し誤魔化し
表面上の男女の恋愛ごっこを幾度と繰り返した

その努力した結果
彼女不在の時期が少ない中学生活を送った


そして男子校へと進学した
この男子校こそが 決定打だった

禁断の純粋なプラトニックな大恋愛を
俺は一年近い歳月 育む幸運を手にできた


















高二の春だった

二年に進級したばかりの 新クラス
積極的に動き 事あるごとに話しかけ
1人のヤツと仲良くなることが出来た
仲良くなることに成功した というほうが正確かも知れない

物静かだがタッパがあり 少し悪ぶってる風に感じとれる
ヤツに興味を持ったのは 授業を聞いている時に見せる横顔だった
太陽光を遮って 浮かび上がった横顔のシルエットに
目を釘付けにされたのだ

近づきたいという欲求に抑えは効かず 一直線にヤツに近づいたのだった

そして ヤツの部屋へ泊りに行く日が巡ってきた


その日は 当然ながら夜更かしをしオセロやトランプなんかで遊んだ

静かな夜だった

トランプを手にヤツに言った

「何か賭けよう!」

ヤツも乗った

ヤツの条件はタバコ

俺の条件を聞き ヤツは笑った




そのゲームは 俺が勝った

一度や二度ではない

圧勝だった










俺の出した条件は










キス だった














ゲームが終わる度に キスをして笑い合う

たまに タバコをとられるが カートンかけても構わない

ヤツとのキスを何度も繰り返すうち

照れや恥じらいは薄らいでいき 行動は大胆になっていった

鳥のようなキスから始めた罰ゲームは 舌を挿し入れるまでにエスカレートした

悪ふざけの度が過ぎていると感じ取られたかも知れなかった

だが

キスをしたい欲求が 全てを押しのけ何をも上回っていた

楽しい時間は あっという間に過ぎ
朝が近付いて 俺たち二人は睡魔の誘惑には勝てず

シングルサイズのベッドに二人で 深い眠りに堕ちたのだった


















英二よりも先に目が覚めた

隣では英二が仰向けで寝息をたてていた

再び毛布の中へと潜り

ヤツの右腕を両手で抱え込んだカタチで右肩に額をくっつけて

時間が止まればいいな~ などと

クサイことを考えながら 再び居心地のいい毛布に潜り眠りについた












どんどんと

ヤバイくらいに 好きになっていった



脳細胞が ヤツ一色に染まった















その日から 何日も経たないゲームセンターからの帰り

「付き合って欲しい・・・」

と 正直な気持ちを ヤツに打ち明けた










同性愛など

御法度中の御法度な

福岡の小さな田舎町での

とても 大きな 勇気だった

その時 16だった俺の心臓は

駅に入ってくる電車の風圧で

破裂しそうなほどに 鼓動していた

英二は

しっかりと

笑顔で 受け止めてくれた


















俺より10cmも背が高い英二が以前 こんな事を口走った

「浩史は都会の子だ
自分とは感覚が大きく違ってるよなぁ」と

確かに英二の家は中心街から電車で1時間はかかる田畑の目立つ町だった
そこの土地に比べれば確かに都会的とは呼べたが
俺は自分が都会の子だと思った事は一度もない

DCブランドの服を珍しがって 着てるものを褒めてくれ
テレビゲームの高得点に感心してくれ
美容室で髪を切ってることに感動してくれた

英二は俺を何だかんだと褒めてくれた

だから英二に告白できたのかも知れない

英二の優しい温和な性格が 俺を誘引し点火させたのだ





突然 俺が言った 付き合って欲しい という
ふざけてるようにも聞こえただろう本心を
気持ち悪がらず 聞き返しもせずに

「解った(笑) いいよ」

と笑顔で頷いてくれた

関係はプラトニックだった
そこの一線だけは越えていなかった
越えたいのを抑えていたわけではない
越えてはいけない線だと 強い何かが働いていたのだった

何が働いていたのか?

自分がゲイだと確定したくなかったものかも知れない
引き返せなくなるんじゃないかと思い込んでたのかも知れない
単に飛び越える勇気の出せない臆病な小心者だったのかも知れない

それらをひっくるめて理性というのはあまりに言葉が程遠い

言葉を探せない中にも
ひとつだけハッキリとした事があった

それは
英二に汚いことをしたくない
汚したくないと そう思ったからだ





俺たち二人の信頼には

キスより上の関係など無意味であり無用だった

何故なら

汚れを知らなかった俺ら二人だけに通じる 付き合ってるという16の関係では

キスという行為 そのモノに慈愛が宿り

魂が存在し 情熱が息吹く 神聖で尊い至上の行為であったから

英二がどんな気持ちで 俺と一緒に寝てくれ 眠りにつくまで唇を重ねてくれていたのかを
本人に確認したこともないが

俺の最小にして最大の願い

「四六時中一緒に居たい」

という願いを可能な限り聞いてくれていた

















俺達は


登下校も


10分休みも


昼食も


土日も


ずっと一緒に過ごした









英二の家に ほぼ連日泊まるようになり
英二の影響でタバコを覚えた

英二の吸いかけのタバコを途中で吸うようになった

俺にとって マイルドセブンの味は
英二の噛むガムの味が移ったものだった

俺がタバコを吸いたくなると
英二に先に少し吸って貰い その残りを俺が吸う
吸い足りない英二は もう一本に火を点けるが
半分吸ったところで 俺がそれをまた貰う

そんな事が当たり前になっていき

ニコチンの中毒と英二の中毒
その両方に俺はかかっていった

そして 今日も
英二のベッドで
英二の横で
英二の体温と
英二の匂いを感じ
眠りにつく
































二人の関係は
良くも悪くも校内では評判だった

英二に他の者が近づく隙を与えないように
俺は伏線を引いていた いや結界というべきだろうか
英二の隣に誰が居て 居るべきなのか
周囲に認識させていた

英二の相棒はこの俺っ!!





      
二人の仲を 本気になって疑う者などは居なかった

バレる訳がないっ
英二に 同性愛の嫌疑がかかるような事を
何よりも 誰よりも 俺が一番怖れていたからだ

自分は疑われ 何を言われようが構わない
そこに根拠らしきものが確かに見当たるのだから
しかし ヤツ 英二は違う
絶対に阻止 いや 死守してみせる







だが どこの世界にも馬鹿はいる
俺の目の前でヤツを冷やかした

「英二 ホモなんじゃねぇの~」

英二を傷付ける輩を 俺はあらゆる手段を使って必ず懲らしめた
校内一のワル達とツルんでるのは ヤツを守る為

それに英二を思う心の中には
世界を敵に回して 戦っても
負けない自信と根拠が在った















いずれ訪れる破局などに 気付かない振りをしながら

二人は・・・
宇宙一重い 秘密の恋を
突 き 進 ん で 行 っ た































ある時期から 俺の心の中に こんな想いが大きくなっていった。

いつまでもヤツを俺が独占する事は ヤツの為にしてはいけない

ヤツは優しい どこまでも俺に優しい

優し過ぎるから 女の子と遊ぶ事は勿論

俺以外の人間に 決して空いた時間を割こうとはしなかった

その大樹のように 大きな包容力で

俺を

間違いなく

世界一 シアワセにした








ヤツの優しさは

自分の欲求を平気で押し殺し

俺を傷付けない道をいつも選択する



俺は ヤツと時間を共有出来るだけで

充分過ぎるほどの世界一大きな幸せを感じていた

が しかし

ヤツには 普通に男女の恋愛をする当然の権利も 

十分な素質も

完璧な資格もある





俺が居なければ

ヤツは

普通の男子高生として・・・















これ以上

ヤツの優しさに

甘えては いけない



これ以上

ヤツの大樹に

寄り添っててはいけない







これ以上




この大樹を









独占してはいけない・・・





























英二は 俺に十分過ぎる大きな愛を

真心とか誠意という包みに包んで与えてくれた

俺が 英二に 与えてやれるものは・・・・?























俺は 一つ下の後輩の女子高との合コンを密かに企画をし
その当日に ヤツに初めて合コン話しを打ち明けた

ヤツは少し困惑した表情をみせたが
会場へと連れ立った

声をかけていた男子も全員出席し
8 vs 8 の 合コンで
6組のカップルが誕生した

そして英二も俺も
互いに
一つ下の女子と付き合いだした




これでいい

これでっ
























俺は思い入れのない彼女とSEXはしてみたものの
男女の関係は長くは続かなかった
続くわけがない
彼女には申し訳ないが
ヤツの代用には千年かかってもとひとパーツだって完成しない





やっぱ 駄目だ

普通というカテゴリーに属したいと努力したが

やっぱ 駄目だ













ヤツ一色に染められた脳細胞の
回路という回路は 全部ショートした





胸の奥から半分に引き契ぎれそうだった





苦しくて 苦しくて





呼吸さえ無意識に出来ていないようだ





頭が重く






脳に弾幕が張られている






心は粉々に壊れ 破片が眼球に突き刺さった





涙など出せる 生易しい傷じゃない





乾燥仕切って 瞬きすら出来ない





何度も受話器を持ち上げては ダイヤルせずに受話器を置いた





何度も家まで行き チャイムを押さずに引き返した






























ギリギリの線でかろうじて かろうじて平静を装えたのは    
ヤツを好きだという重量に比例した
ヤツへのこれまでの[ 感謝の念 ]と
普通に男女の恋愛をしてもらいたいという[ 希望 ]の
二本の糸









ヤツに俺がしてやれること


それは


俺自らが 関係に幕を下ろすこと





























































三年へと進級を控えた早春

誰にも相談する事なく 高校を 辞めた














































ヤツ以上に愛し 愛された相手は
未だ 現れては いない














至上の愛に

高二で出会ってしまった俺は

今も彷徨っている








流れ堕ちて行く事で 苦しみから逃れる道を選択した























結果を恐れずに 突き進む道と

結果を恐れて 引き返す道とは 同じ道

どちらをとっても 歩くしかない











鏡に映った自分の横顔をみた
















俺の顔は 少し誇らしげだった













この道















進んでる道なのか?



















それとも・・・


















まぁ いい




















































12) 聖地新宿 】 へ続く


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この記事のコメント
今更ですが…
最初っから 読んでみます★
第一話から 切ないね… 自らの 幕切れ…
お互い 優しかったんやね★ 優しいって
時には 罪ですよね… 優しい人は みんなに
優しいですからね… 独占したくなると 辛いですね
淡い思い出 自分にも 思い当たる節が…
2006-11-17 Fri 14:39 | URL | たく☆ #-[ 内容変更]
To.たく☆さん
そうやね
ここが 初回の出発点やってんね

昨年の11月でしたねw
月日が流れるのは早いものです

どこの誰かは忘れましたが
こんなことを言っていました

一日はとても長いけど
一年はとても早いと

頷けます

このPlatonic......は2006年9月にUPしたものですので
新宿タワーを立ち上げた時期ということになります

今日は記念すべき日(俺だけか^^c)で
グッスリ眠れそうです

また 直球コメくださいね
お待ちしております

G@TEN
2007-04-20 Fri 15:13 | URL | G@TEN #qNXjQhIg[ 内容変更]
再び…
よく 一線 越えなかったですね…
俺は 好意をよせてた人の 寝込み
襲ったことあります… 若かりし頃…
歩いて5分と かからない場所に
互いの住処があって 坂道を上り下りして
たどり着くんですが 夜中になると そいつの
部屋の明かりが 見えるトコにいって まだ起きてる
消えてる… そいつは 当然 ノンケさん
恋愛なんか 発展しない… 苦しい思い出ですw
2007-04-20 Fri 16:58 | URL | たく☆ #-[ 内容変更]
G@TENさんの人生には、
まるで神様が時々バランスをとるかのように、
素敵な人との出会いがありますね。

でもね、私もやっちゃうから自己反省も含めてなんだけど、
相手を大切に思って、相手のことを考えて、
正しい判断をしているのだと分かるけど、
英二さんの気持ちは????

久しぶりに「Platonic」の表現している世界観に触れて、
(少し加筆、訂正してる?)
このブログに出会ったころを懐かしく思い出しました。


2007-04-20 Fri 18:06 | URL | バシ #-[ 内容変更]
To.バシさん
To.バシさん

生まれついてのゲイ (生前)説を信じていない俺は

自分がどうして女性でなく男性を好きになってしまったのか

思い当たる節が幼少期にもあります。

理由は不確かでありはするものの

言えることは

必ずといっていい

助長する何か

に遭遇したことです

いわば引き鉄というか起爆剤というか栄養素といいますか

その作用が間違いなく 自分に影響をもたらしています。



英二の気持ちが 仮に俺と同量であったとしても

それ以上であったとしても

俺は 自分が英二に影響してしまうのを恐れていたように思います。

キス以上の関係を求めなかったのも

自ら幕を下ろしたのも

二人の行いが 周囲と違っているという自覚を互いに持ちながら

曖昧なバランス線に乗ってはいたものの

同性愛者というエリア またそれを決定付ける淫らなこと

をしないことで

英二を誘い込まないようにしたかったんだと感じています。

引き鉄を引きたくなかった 起爆剤になりたくなかった

英二に変な色をつけたくなった




思春期の始まりからそれまで

自分自身が味わった苦しみの重石を

英二には持たせたくなかったんです



少しカッコよく聞こえるかも知れませんが

普通のカテゴリに属していた 英二を

普通のカテゴリに属したままにしたかった

そういうことです









PCの中に英二と撮った写真が数枚保存されています

大なり小なり 英二に影響を及ぼしてしまった俺は

高校を辞めてから 卒業した英二に一度だけ会いました

彼女と三人で







G@TEN
2007-04-21 Sat 16:56 | URL | G@TEN #qNXjQhIg[ 内容変更]
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